非モテレズビアンから女の子を好きになった女の子へ伝えたいこと

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みなさまごきげんよう!

嗚呼蛙でございます!

 

自分がレズビアンであることについて特に何も思うことがない自分ですが、世の中には同性に恋愛感情を持つことに驚きや恐怖を覚える人も少なくないようです。

初めてそういう経験をした人であれば余計に、不安な気持ちになることでしょう。

 

ということで今日は、初めて女の子を好きになった女の子に知っておいて欲しいレズビアンのことについてです。

 

 

 

 

 

自分がレズビアンなのかどうか判定する方法はあるのか?

初めて同性を好きになると、自分は同性愛者なのか、レズビアンなのか、というところが気になると思います。

自分がレズビアンなのかどうか、誰かに判定して欲しいと思う人もいるかもしれません。

でも、それは自分の心が決めることなので、誰にも判定はできませんし、そもそも「この人は同性愛者、この人は異性愛者」のように分けられるのかどうかさえも怪しいのです。

 

例えば、異性愛者の人が女性がいたとします。

その人が、自分の理想の恋人そのものな同性の友人から告白されたとしましょう。

自分の大好きなアイドルのような見た目で、話が合い、仲も良く、「異性だったら結婚したい!」なんて思っていた相手です。

このような状況になったとき、同性だから論外だと即座に断れる人がどれほどいるでしょう?

ちょっと悩む人がほとんどなんじゃないでしょうか。

 

そして仮に、付き合う選択をした場合、果たしてその人は同性愛者ということになるのでしょうか?

告白したその人が、心と体の性が一致しない性同一性障害の人だった場合はどうでしょう?

この例を見て「理想像ぴったりなんだったら自分は付き合っちゃうなー」と思った人は、性別にこだわらずに恋愛できる『バイセクシャル』の人なんでしょうか?

また「自分だったら断る」と思った人でも、ものすごく落ち込んでいるときだったらグラッといってしまうかもしれません。

 

理想の恋人像通りの同性に、たまたま落ち込んでるときに告白されることなんてそうそうないでしょうが、同性愛・異性愛なんて、相手や状況によっては容易く変わってしまうものだということが想像できるでしょう。

自分は同性愛者なのか、異性愛者なのかなんて考えること自体がナンセンスだと思います。

 

 

周りにレズビアンだと思われないか、バレないか心配

レズビアンだと思われてしまったり、レズビアンだとバレてしまうのが心配という人もいるでしょう。

レズビアンの場合は、恋人の女性と一緒に寝ているところを写真に取られても、着衣であれば「仲良しなのー」で通せますので安心してください。

疑いを持たれても自分で「私、実は…」と告白しなければ、疑いのままです。

 

ただし、疑いがあるというだけでも嫌がらせやいじめをしてくる人はいるので、そういう嫌な人とは距離をとるようにしましょう

 

 

好きな人に告白したいけどどうすれば?

同性愛者の場合、好きな相手に告白するというのはとてもリスクの高い行為です。

レズビアンのコミュニティで出会った人であれば、普通に告白して大丈夫ですが、学校や職場の人が相手だという場合は、正直おすすめはできません

 

最近も、ゲイの男性が意中の相手に告白し、それを言いふらされたことを苦に自殺したという事件がありました。

ネットの炎上事件なんかを見てもわかるように、人間は、自分のほうが優位・正当な立場にあると認識している場合、驚くほど凶暴になるものです。

そういった凶暴性は普段は表に出てこないので、見極めが難しいですし、恋は盲目といいますから、意中の相手が告白しても安全な人かどうかの判断をするのは困難でしょう。

 

どうしても告白するのであれば、学生さんは卒業式で、社会人であれば職を失う覚悟を持って望まれることをおすすめします。

また、言いふらされても大丈夫な環境や、図太いハートをお持ちの方の場合は、何も考えず突進でも良いと思います。

 

 

レズビアンのメリット・デメリット

レズビアンのメリット 

レズビアンであることのメリットは、たったひとつです。

それは、温泉に行ったときに大浴場に一緒に入れること。

 

キラキラ系の女子同士であれば、女の子の買い物が楽しいだとか、服やメイク道具の貸し借りができたりだとかもあるのでしょうが、基本はこれのみです。

 

レズビアンのデメリット 

最近理解が進んできているとはいえ、同性愛者差別は確実に存在するので、差別による被害を被ります。

 

結婚できない

まず日本では結婚できません

夫婦同然に生活していても、戸籍上は他人なので、税金の控除も受けられませんし、手術の同意書だとかの書類にサインできませんし、パートナーの死に目に会わせてもらえなかったり遺産も何ももらえなかったりなどなど、いろいろ問題があります。

 

渋谷区のパートナーシップ証明書は、確かに同性婚法制化に向けての喜ばしい出来事ではあったんですが、法的な効力がない上に有料という異性愛者の結婚とは程遠いものなので、この制度自体が同性愛者差別を明文化したみたいなものになっています。

 

ヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害にあう確率が高い

嫌がらせやいじめなど、他人に意味なく攻撃される問題もあります。

そういうことをする人は、どんなネタでも攻撃してくるので、標的になる確率は他の隠しておけるネタと変わらないと思うんですけども、「同性愛者であることを理由にいじめにあっている」となった場合に、同性愛者なんだったら仕方ないという扱いになふ可能性が高い。

自分の親や兄弟もかばってくれないばかりか、いじめに加わる可能性があります

先述のような、事件もあるので告白するのも命がけとも言えるような状況です。

 

安全のため自分を偽る必要がある

同性愛者は、トラブルを回避するために、同性愛者であることを隠します。

恋人がいても、いると言えないために、お見合いさせられたりだとかの被害にあう人もいるでしょう。

また、隠した結果、同性愛者が珍しい存在になり(実際は血液型がAB型の人よりやや少ない程度の人口なのに)、同性愛者の存在も差別もないことにされていくという悪循環も起きています。

 

女性差別の影響をもろに受ける

女性の平均年収は男性の2分の1程度

異性愛者のカップルの場合は、男性優遇の恩恵を受けられますが、女性同士ではそれがありません。

単純に考えると、レズビアンカップルの世帯は、異性愛者カップルの世帯に比べて貧乏ということになります。

犯罪の被害にあう確率も、いくらか高いでしょう。

 

 

そんなに大変なのになぜレズビアンを辞めないのか

そんなにデメリットばかりなんだったら、レズビアンなんて辞めてしまえばいい、辞めたいという人もいるかと思います。

 

そんなときは逆を考えてみましょう。

異性愛者が先述したような制度的な差別を受けている、経済格差もある、憎悪犯罪にあうリスクが高い、そうなったときにパッと同性愛者になれるでしょうか?

同性愛者の中には、頑張って異性愛者になろうとする人もいるようですが、相当しんどいんじゃないかと思います。

 

みんな一度は「なんでこんな人を好きになったんだろう?」と思ったことがあると思いますが、好きになる人を自分で選べないように、恋愛対象になる性別もなかなか自分で選べるものではないのです。

 

 

レズビアンは苦労もあるけど幸せにはなれる

差別問題とかいろいろ苦労はありますが、レズビアンだから幸せになれないわけではありません。

パートナーとの営みで得られる幸せは普通に得られます

 

中々相手が見つからないとか、親に「早く結婚しろ」と言われるとか、いじめにあうかもとかは、異性愛者でも遭遇する問題ですし、差別問題だとかは、いくらかは自衛もできます。

告白が命がけな問題も、レズビアンのコミュニティで相手を探せば、リスクをぐっと抑えられますし、コミュニティの中ではレズビアンであることが普通なので、自分が変とか思わなくてよくなります。

日常的に差別被害にあうとか、苦しい思いをするということはないです。

異性愛者の人と比べると、リスクと、自衛に回すリソースが高くなりますが、パートナーと幸せな生活を営めていれば、そんなに気になりません

 

初めて同性を好きになると何かと不安かもしれませんが、世の中は同性愛者差別をなくそうという方向に動いていますし、そんなに心配しなくても大丈夫です。

パートナー探しをコミュニティ内で行えば、バレてどうのこうのというリスクもほぼありません。

パートナーが見つかるまでは辛い思いをするかもしれませんが、それは異性愛者であっても一緒です。

自分が異性愛者であるべきか、同性愛者であるべきか、なんてことはあまり悩まずに好きなほうを選ぶと良いと思います。

 

 

まとめ

  • レズビアンっていろいろ大変だけど、パートナーがいればそれで幸せ
  • 差別問題は確かに存在するが、恋愛上の苦労は異性愛者と大差ない

いわゆる普通の人よりも多少不愉快な思いや差別的扱いを強いられることが多いですが、恋愛による幸せは相手さえ見つかれば普通に得られます。みなさんも良いお相手が見つかりますように。

 

 

では、今日のところはこの辺で。

嗚呼蛙でした。